足が速くなることは、足さばきがうまくなることではない。
体さばきが上手くなることである。
それを伝えたくてかねてより技術を解説してきました。
今回の話は、まさにその体さばきの代表例とも言える面白い技術。
・・・実はこの話、知らなくても十分足は速くなれます笑
体全体まで考えなくても、10秒台は十分可能です。
ただし、もっともっとズバ抜けたいという方にオススメの応用技術です。
走りに限らず、あらゆるスポーツの上達のコツは、体全体を活かすこと。
それでは行きましょうか。
10秒台のその先へ!
目次
脱力の先の次元「波」
脱力をすることを前提に、今回の話を進めていきます。
体の無駄な力を取り除いた時、大きく変わることは次の2点です。
・適切なタイミングで力を発揮できる=オンとオフの切り替えの実現
・体の柔軟性が向上
注目すべきは、2点目。
柔らかくしなやかな体は、あらゆる動きに対応しやすくなります。
僕が紹介したいのは、体をしならせる動き。すなわち波を作る動きです。
体の軸をしならせるような意識が、ここでは大切になります。
僕は10秒9台から伸び悩んだ時、この手法を使って10秒7台まで到達しました。
無駄な筋力を使わず、魚のようなイメージで走ってみましょう。
波を作る方向
波を作るのは主に背骨の動き。
正面から見て、緩いS字を作るイメージでくねらせます。
サニブラウン選手のイメージです。
コツは、次のような感じ。その場で立って行います。
①腕を力を抜いてまっすぐ伸ばし脇を閉じる
②肘から先は体から少し離れるように外へ向ける。(ペンギンのようなポーズ)
③左右交互に、肩を前後に揺らしながら、頭-胴体もくねくね揺らす。
慣れてきたら、その意識のままゆっっっくり走ってみましょう。
ヘビのように進んでいくイメージです。
うまくいけば、左右の足が接地する時にその効果を感じるはずです!!
胴体が左に寄る時、ちょうど左足が接地するので、とても楽に強い衝撃を得られます。
足の筋力を緊張させてキックするのではなく、体全体の力で効率よくキックすることが可能となるのです!
背骨以外でも波を作る
ここからは余談ですが、胴体の波と併用して、各所でも別の回転運動が利用できます。
x-y-z軸(縦-横-高さ)から成る空間を想定して解説します!
例えば腰。
左右の骨盤をそれぞれ旋回させ、XY平面の波(上から見て揺れているように見える)を作ります。
他にもZX平面(真横から見る。)で、肩甲骨が前後に揺れ動く波もあります。
ちなみに、背骨の波は主にYZ平面の波(正面からみて揺れてるように見える)です。
これは・・・ややこしい!!!
自分で解説しておいてなんですが、なかなかにややこしい話です笑
今後、部分別に詳しく解説していきますね!
ひとまず、背骨をくねらせる走りがもっとも胴体からの出力を引き出しやすい動きなので、ぜひお試しください。
こちらの動画でも左右のひねりを考察しています。
それでは!
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