競技場で運動しづらい状況では、目に付くあらゆるものがトレーニングに使えると気づきます。
今回は、中でもおすすめの、階段での練習についてのお話です!
目次
段差は急いで登ってはいけない
階段ダッシュ。
雨の日の部活動で、よく校舎内でやりますよね笑!
「よーい、パン」で一気に足を回転させて必死に登っていきます。
後ろの相手に追いつかれないように、前の相手を抜かすように。
それはもう足先に意識を張り巡らせて。
ガンガン音が響き渡るそんな練習。
・・・ですが!!!これはオススメしません。
階段ダッシュは、ピッチ強化の意味合いが強いため、つい足先に力をこめて必死に動かす練習に陥りがちです。
ただ、これでは気がつけば足先の筋力が張って、無駄に細かい部分筋トレに過ぎません。
階段ダッシュも体の中心から動かす
僕らの目的を忘れてはいけません。
僕らは、速くなるために練習をするんです!
細かいピッチを足先の筋力でチマチマやったところで、実際の勝負では使えません。
仮に階段ダッシュ練習でライバルに勝っても、それは速くなった気になっているだけです。
体の末端の細かく素早い動きなど、実践で使い物にならない自己満足の技術です。
たとえピッチ練習でも、あくまで体の中心から動かす。
それは胴体であり、骨盤です!
はいここでも毎度同じみ骨盤の旋回の話です笑
階段ダッシュの良いところは、通常のダッシュよりも速くステップを繰り返せる点です。
速いスピードは体のコントロールが難しくなりますが、階段ダッシュは動きが小さいので、骨盤の制御は比較的簡単です!
骨盤は少し回す意識!
足はあくまで骨盤にぶら下がっているイメージ。力を抜け!!
どんな練習も、常に本番のレースに活かせる動きを意識してください。
側軸を意識して胴体を左右にスライドする
骨盤の旋回については口を酸っぱくしてお話してきました。
ここから先は少し難しいコントロールが要求されます。
それこそが上半身のひねりです。
ぶっちゃけると、上半身は特に意識しないで固定していても、十分10秒台には到達できます。
だからこれは応用編として頭の片隅に置いといてください。
僕がおすすめするのは、上半身をスライドするように左右に揺らす走りです。
簡単に言うと、上半身で左右に揺らすことで、腰の旋回を素早くする作戦。
理論の方はこちらの動画が参考になります!
体の軸を、「体の中心の1本」ではなく「両鎖骨を通る2本」のイメージで交互に前(やや外側)に出すイメージで切り替えながら走ると、側軸を利用しやすいです!
「軸」は柔軟さ・本数から種類は様々
軸については考え方がいろいろあってややこしいので、今回は概要だけ触れておきます。
まず、軸は柔軟さで個人差があります。
これも走りの型によって柔らかさの相性が変わります。
次に、軸の本数。
大きく分けて、1本と2本の意識が多いんじゃないでしょうか。
ただし、それら全てを意識した3本軸という走法も存在します。
そして軸の動かし方。
特に上半身の動かし方は、大きく分けて3つあります。
①左右方向のスライド(ex. ソヘイテン選手)
②S字ひねり(ex. サニブラウン選手)
③骨盤と同じ側の上半身を交互に前に出す(ex. 末續選手)
基本的にこれらのうちのどれかを身につけると、上半身をも走りのエネルギーに利用できるようになります!
階段ダッシュで軸の操作を意識して、自分に合った型を見つけていきましょう!
最後に、繰り返し言わせてください。
速いピッチが求められる時こそ、目先のすばしっこさにとらわれてはいけない。
体の中心からリラックスして動かして、その波が足先に伝わっていくイメージで階段を登りましょう!それでは!!
それでは!
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